日本では昭和54年9月に全国ローヤルゼリー公正取引協議会によって「ローヤルゼリーの表示に関する公正競争規約」が告示され、厳しい基準が設けられました。
この規約では、ローヤルゼリーの種類が「生ローヤルゼリー」「乾燥ローヤルゼリー」「調製ローヤルゼリー」の3つに分かれています。
これらのメリットをそれぞれご紹介します。
1-1.生ローヤルゼリー
ローヤルゼリーは王台から採取されます。王台とはミツバチの巣の中でも女王蜂候補の幼虫を育てるための特別スペースのことです。
生ローヤルゼリーとは、人工的に作った王台に幼虫を移した後、ミツバチたちがローヤルゼリーを人工王台に溜め始めてから72時間以内に採取されたものを指します。
乳白色で少しどろっとしたジャムのような形状をしており、通常は瓶に詰めて販売されています。
生ローヤルゼリーの最大のメリットは、女王蜂が食べているローヤルゼリーに最も近い状態でローヤルゼリーを摂取できることでしょう。
ローヤルゼリー本来の味を楽しみながら栄養を摂取できます。
1-2.乾燥ローヤルゼリー
生ローヤルゼリーを単純に乾燥させたものが乾燥ローヤルゼリーと呼ばれます。
粉末のままの商品とカプセルタイプの商品が流通しています。
水分を取り除くことでローヤルゼリーの成分が凝縮されているので、少しの量でたくさんの栄養を摂ることができるのが魅力です。
粉末タイプの商品は自分で摂取量を細かく調整することができます。
カプセルタイプであれば外出先であっても水だけ用意すればどこでも摂取することができて便利です。
1-3.調製ローヤルゼリー
生ローヤルゼリーまたは乾燥ローヤルゼリーに添加物を加えて形を整えたものが調製ローヤルゼリーです。
調製ローヤルゼリーは製品の全重量に対して6分の1以上の生ローヤルゼリーを含んでいなければならないと決められています。
(ちなみにローヤルゼリーが全重量の6分の1未満の商品は「調製ローヤルゼリー」ではないので、「ローヤルゼリー加工品」などと表記されています。)
調製ローヤルゼリーは品質を守るためにタブレットやカプセルタイプに成型された商品が多く、長期保存が可能です。
持ち運びやすく摂取しやすいので利便性も高いうえ、安く手に入れることができます。
また、はちみつなどの甘味料を加えてローヤルゼリー特有の風味を抑えてある商品もあります。
2-1.生ローヤルゼリーは上級者向け
生ローヤルゼリーはミツバチの巣から取り出して不純物を取り除いただけの状態なので、添加物などに抵抗のある方も安心して摂取できます。
健康への関心が高く、健康食品やサプリメントをいくつも試してきた方には、ぜひ一度チャレンジしていただきたい食品です。
しかし生ローヤルゼリーは独特の酸味と舌を刺すような刺激があり、食べにくいと感じることが多いようです。また劣化しやすいので保存にも気を使います。
酸っぱさやピリピリした食感が苦手でなく、食品を管理する手間を惜しまない方でなければ継続するのは難しいでしょう。
2-2.効率にこだわるなら乾燥ローヤルゼリー
ローヤルゼリーだけを効率的に摂取したいという方には乾燥ローヤルゼリーをおすすめします。
乾燥ローヤルゼリーは水分が少なく、ほかの材料も使用されていないためです。
粉末タイプはヨーグルトや牛乳などに混ぜて食べられるので、食事と一緒にローヤルゼリーを摂取できます。
ただしローヤルゼリーは熱に弱いので、熱い食べ物・飲み物には混ぜないようにしてください。
2-3.初心者には調製ローヤルゼリー
ローヤルゼリーを試してみたいけれど、どの製品を選ぶべきか悩んでいる初心者の方には調製ローヤルゼリーがおすすめです。
調製ローヤルゼリーは生ローヤルゼリーや乾燥ローヤルゼリーに比べて安価なので、低コストで始められます。
調製ローヤルゼリーにはローヤルゼリー以外にも健康に役立つ成分が添加されているので、目的に合わせて商品を選びましょう。
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