
美容と健康上の多くの効果効能が確認されているローヤルゼリーですが、摂取しない方がよい場合があります。
どういった場合に摂取を控えるべきなのかをまとめてみました。
ローヤルゼリーはミツバチの女王バチ用の食事として、花の蜜や花粉を働きバチの唾液中の酵素で分解、合成し、下咽頭腺から分泌したクリーム状の物質です。
はちみつと違い、味は酸味と刺激があり、独特の風味があります。
ローヤルゼリーは食品なので、医薬品のように副作用という概念はあてはまりません。
2-1.アレルギーのある方
蜂アレルギー、食物アレルギー、喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎のある方はローヤルゼリーを摂取しないように気をつけてください。
(a) 蜂アレルギーとアナフィラキシーショック
蜂アレルギーのない人が蜂に刺されると、患部が腫れ、痛みとかゆみがでますが、数日すると快復に向かい全身に症状が広がることはまずありません。
しかし蜂毒アレルギーがある人が刺されると、蕁麻疹、赤み、全身のかゆみ、咳、息苦しさ、嘔吐、血圧の低下などの症状が起こります。
症状は全身に急速に広がり、これをアナフィラキシーと呼びます。
アナフィラキシーが起こり、急激に血圧が下がると意識がなくなるショック状態となり、生命にも関わる危険な状態に陥ります。
蜂毒にはアレルゲンが含まれているので、刺されてから15分以内に症状がでる場合が多く、アナフィラキシーショックが現れてから約15分で心肺停止となる報告があり、早急な治療が求められます。
(b) ローヤルゼリーと蜂アレルギー
ローヤルゼリーはミツバチにより作られます。
蜂アレルギーのある方は、ローヤルゼリーの成分を体が異物と認識してしまうため、過剰な反応を起こします。
最悪、アナフィラキシーショックを起こし、生命の危機に直面する可能性があるので、蜂アレルギーがある場合は、 摂取しないように注意しましょう。
(c) 食物アレルギー
食物アレルギーは食品に含まれるたんぱく質が主な原因となり起こります。
ローヤルゼリーにもたんぱく質が含まれていますので、食物アレルギーの人が摂取するとアレルギー反応が出る可能性があります。
(d) 花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎
ローヤルゼリーの原料は花の蜜や花粉なので、花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息の方はローヤルゼリーの摂取により何らかの症状がでる可能性があり、摂取を控えた方がいいでしょう。
2-2.医薬品との飲み合わせ
血栓塞栓症の薬、ワーファリン(ワルファリン)は血液が固まらないように作用し、血栓が血管を塞がないようにする薬です。
ローヤルゼリーは血行を促す効果を備えています。
このふたつを飲み合わせると、怪我や鼻血で出血した場合、血が止まらなくなる恐れがあります。
ワーファリンを服用している場合、ローヤルゼリーの摂取はしないでおきましょう。
2-3.妊娠中、授乳中
妊娠中、授乳中の場合もローヤルゼリーの摂取は控えた方がいいとされています。
ローヤルゼリーが胎児に与える影響についてはまだ解明されていない部分が多く、完全に胎児、新生児に対する安全性が保証されている訳ではありません。
2-4.カテキン、タンニンとの飲み合わせ
紅茶や緑茶、コーヒー、ワインなどに含まれるカテキンやタンニンという成分はローヤルゼリーの吸収を悪くします。
お茶や紅茶、コーヒーなどを飲んだ時に、一緒にローヤルゼリーを摂取しないようにしましょう。せっかくのローヤルゼリーの効果が台無しになってしまいます。
カテキン、タンニンを含む飲み物、食べ物はローヤルゼリーの摂取前後一時間はあけるようにします。
カテキン、タンニンは漢方薬にも含まれていることが多いので、漢方薬との一緒の飲み合わせも控えた方がよいでしょう。
ワーファリンだけでなく服用中の医薬品やサプリメントがある場合、ローヤルゼリーの摂取はかかりつけの医師に相談してから決めることをおすすめします。
また服用中の薬がなくても、ローヤルゼリーを摂取した後、何らかの体の不調が現れた場合は使用を中止し、医師の指示を仰ぐようにしましょう。
ローヤルゼリーを購入する前に、パッケージに記載されている注意事項を必ず確認するとよいでしょう。
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